Skip to main content

Occlusion


噛み合わせ治療とは?

噛み合わせを軽視できない理由

人間にとって歯や顎は、咀嚼・発声など、重要な役割を担っています。その重要な役割を果たせない状態になると、⻭科医は「⻭が悪い」「噛み合わせが悪い」と診断して治療をします。ところが、咀嚼や発声といった機能を果たしていれば、絶対に「噛み合わせ」に問題がないのかというと、実はそうではありません。⻭や顎は、⾝体の器官のひとつ。⻭の状態、顎の状態によっては、咀嚼、発声といった機能とはまた違う部分で、⾝体になんらかの影響を及ぼし、不調和を起こすケースがあるのです。

噛み合わせが良い状態とは

たとえば、⾒た⽬の⻭や⻭並びが美しい⽅が、「⾍⻭もないし、⽩い⻭が綺麗に並んでいて⾃分の⻭は健康だ」と⾃覚されていても、実際に診断してみると噛み合わせが悪いため、⾝体に不調和を起こしている可能性があります。逆に、⻭の並びが悪い⽅でも、実際に診断してみると⼤した症状ではなく、ほんの少しの治療で終わることもあります。

噛み合わせは状態を把握しにくい

「噛み合わせ」の状態は⾃覚しやすいものと⾃覚しにくいものがあります。⾃覚しやすいもので、わかりやすい例を挙げてみます。

・⼝を開けると顎(アゴ)の関節に痛みを感じる
・⼝が⼤きく開けられない
・顎が外れそうになる
・肩こりや偏頭痛がひどい
・⻭軋りをしていると指摘される

さて、どうでしょう。これは「顎関節機能障害」に⾒られる症状です。⽐較的わかりやすく、思い当たられる⽅も多いかと思います。

しかし、噛み合わせによる症状はこのように⾃覚しやすいものばかりではありません。たとえば、噛み合わせの不調和によって⾍⻭の多発‧⻭周病の発現‧被せ、詰め物が何度も脱落するといったこともあります。また、肩凝り‧腰痛‧背⾻の歪み‧視⼒の低下‧不眠症などを引き起こすケースもあります。そのような場合、ご⾃⾝では「噛み合わせ」が関係していると気づかず、さまざまな病院へ通ってしまわれることもあります。

早めの診断‧治療で安⼼を

「噛み合わせの不調和が⾝体に影響を及ぼす」と⾔うと、不安になられる⽅がいらっしゃるかもしれません。が、噛み合わせに問題がなければ逆に安⼼を得ることができます。当院では、CTなどのⅩ線撮影で、噛み合わせの診断します。噛み合わせ治療に限ったことではありませんが、⼝腔内のトラブルは、早めに処置されるほうが賢明です。異常がある場合でも、適切な治療を施して正常にすれば問題はなくなりますので、少しでも気になられる⽅は気軽にご来院ください。

Diagnosis Method


診断方法

正しい噛み合わせを
どう捉えるか

「正しい噛み合わせ」と⼝にするならば、医師は何をもって「正しい」とするかという診断のモノサシを持っていなければなりません。患者さまに「いい感じですか?」と確認するような治療であれば、医師と患者さまの感覚だけになりますので危険です。当院ではX線撮影や顎の運動を測る装置などを含むデータなどにより、理想的な顎の位置を計測しています。「おおよそ」のゴールで「おおよそ」の治療をするのではなく、数値でズレを計測してゴールを明確化し、正確な治療を施します。

噛み合わせの問題が
わかる画像診断

では、顎の関節を撮影したⅩ線写真を⾒てみましょう。

下の⾻を下顎頭(かがくとう)、上の⾻を下顎窩(かがくか)と呼び、この間にはクッションの役割をする関節円板(かんせつえんばん)と呼ばれる組織があります。「噛み合わせ」が正常な⽅は、上下の⾻の間にあるスペースが充分にあり、左右の⾻の位置がほぼ均等に、同じ場所にあります(写真①参照)。逆に、「噛み合わせ」に異常がある⽅は、上下の⾻の間にあるスペースが狭く、左右の⾻の位置が不均等です(写真②参照)。このように、「噛み合わせ」の良し悪しは、写真1枚で⾒分けることができるのです。

Treatment Method


治療方法

⼝の中の状態は、個別性が⾼いため、どのような経緯で現状に⾄ったかなど、細かな部分をお聞かせいただいた上で治療に⼊ります。また、噛み合わせ治療は、噛み合わせの不調和によって引き起こった⻭周病咬合崩壊などを含め、⼝腔内の問題となっている点と平⾏して治療していきます。主な噛み合わせ治療のステップは下記の通りです。
※当院の治療範囲は、⽐較的症状の軽いケースから咬合崩壊されているケースまでありますが、どのようなケースであっても、治療の順は下記の「STEP1〜3」が基本となります。

1

X線撮影およびトレースをする

X線写真で撮影した画像をパソコン上でトレースし、専⽤スケールで下顎窩と下顎頭の隙間を計測。どちらの⽅向にズレているかを把握した上で、どの⽅向にどれぐらい⾻を移動すればよいかを計測します。
2

咬合器を⽤いて理想的な噛み合わせをシミュレーション

⼀般的には被せやインプラントの補綴物(ほてつぶつ)は平均値を基に作成しますが、当院では咬合器(こうごうき)を使⽤して患者さまの顎の動きを測定し、理想的な噛み合わせをシミュレーションした上で最適な物を作製します。
3

補綴物を⼊れて、噛み合わせを調整

被せやインプラントの補綴物を⼊れて様⼦を⾒ます。顎が理想の位置に戻り、患者さまが違和感なく咀嚼‧発声できるような状態になれば、噛み合わせの治療は終了します。

治療のポイント

インプラントや被せなど、補綴物のクオリティは、噛み合わせ治療をする上で「最も」といっても過⾔ではないほど重要なポイントです。ほんのわずかなズレでも、噛み合わせのバランスは崩れますから、技⼯⼠は緻密な作業でズレの⽣じないものを作製する⼒が必要になります。当院では、医師と院内の技⼯⼠が連携をとり、より良い補綴物を作るように努めています。安⼼して治療を受けてください。

Pricing


費用

噛み合わせ治療には費⽤がない?

「当院の治療内容」で簡単にご説明しましたが、噛み合わせ治療は、すべての⻭科処置の基本となりますので、特別な例を除けば「噛み合わせの治療」の費⽤は「ほぼない」ということになります。例えば、噛み合わせによって⾍⻭を引き起こしているケースがであれば、⾍⻭治療と並⾏して噛み合わせの治療も⾏います。が、⾼額な費⽤になるかというと⼀概にそのようにはなりません。⾍⻭治療を⾏う上で、患者さまのご判断により、被せなどの補綴物を保険適⽤外のものにされるということになれば、そのぶんの費⽤はかかりますが、基本的には、⼀般的な⾍⻭治療の費⽤と⼤差のない費⽤で治療を⾏うことができます。

咬合崩壊や⻭周病などで、咀嚼や発声などの機能がほとんど失われている場合などは、噛み合わせの特別な診断が必要となります。具体的には顎関節のCTによる顎の位置の計測や動きの検査などになりますが。基本的な検査と治療の費⽤は20万円からとなっています。

Other Treatment


その他の治療

IMPLANT

インプラント治療

当院は「歯のないところに歯を入れる」ではなく、インプラント・噛み合わせ・補綴の専門医が連携して総合治療を行っています。

INVISALIGN

矯正治療

金属を使わない透明のマウスピースを用いたインビザライン・システムのご紹介。取り外し可能で衛生面にも長けているのも魅力です。

DIGITAL

デジタル治療

立体的に歯をスキャニングする口腔内スキャナー、補綴物などをデザインするソフト、削り出しの加工機などによるデジタル治療のご紹介。