世界に拡大する新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO)は2020年3月6日現在で、感染者数が10万人に近づいたと発表しました。一方で、複数のメディアや研究機関は独自集計ですでに10万人を超えたと言われるように疑心暗鬼も相まって先行きの見えない不安感が世界中に蔓延しています。そんな中で医療機関の感染予防対策が特に重要となってきますので、当院のシステムをご紹介いたします。
空気清浄機
当院の待合室、診療スペースには大学病院でも導入されている空気清浄器で感染予防を行なっています。
各種滅菌器
複数の高精度の滅菌装置を導入し、細菌やウィルスを逃さず駆除して安心で安全清潔な治療を行っております。
オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)
基本セット(ピンセット、ミラーなど患者さんごとに必ず使う器具のセット)と呼ばれる器具類や外科器具など特定の器具を完全滅菌しております。オートクレーブとは、内部を飽和蒸気によって高温高圧にできる機器のことです。130度以上という高温かつ高圧の蒸気が隅々まで行き渡ることで手洗いでは不十分な器具や器材の細かなところまでしっかり洗浄し、細菌や微生物を死滅させるため、煮沸よりも効率的に滅菌効果を得ることができます。
そのオートクレーブにも使用目的と滅菌範囲に差があります。
小型高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ規格EN13060では小型高圧蒸気滅菌器の性能要件とそれに付随するテスト方法が規定され、それらは医科、歯科、獣医科などで幅広く使われています。血液や体液と接触する可能性のある材料や器具には様々な形状のものがあり、それぞれの形状に適した滅菌サイクルで滅菌する必要があります。ヨーロッパ規格EN13060ではクラスB、クラスS、及びクラスNという3種類の滅菌サイクルのクラスがあり、その中で唯一クラスBサイクルだけが全ての形状の被滅菌物(固形、中空物、多孔体、一重包装、二重包装)を滅菌できるとされています。
当院では歯科での導入率が低いと言われているクラスBサイクルの滅菌器”Lisa”を導入しています。
ケミクレーブ(化学蒸気高圧滅菌)
水を使用せず、高圧のアルコール蒸気で滅菌しますのでさびやすい器具に使用します。歯科治療には様々な器具を使用します、その中には上で紹介したオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)では錆びてしまったり、高温で変形してしまたりする器具もある為、当院ではそれらの器具専用の滅菌器を使用しています。