「インビザライン‧システム」は、１９９７年に矯正先進国アメリカのアライン‧テクノロジー社によって開発された矯正システムです。アメリカで実施されたアンケート調査では、インビザライン‧システムの治療を受けた患者のうち、９割近くが治療に「とても満⾜している」「極めて満⾜している」と回答されたようです。同システムは、⽇本では２００６年に導⼊されました。

⽇本国内において、よく知られる矯正治療法のひとつに、ブラケットとワイヤーを⽤いた治療法があります。この治療法は「取り外しができない」「⾦属が使われている」といった不快を訴えられる患者さまも少なくはありません。それに代わって開発されたのが、⾦属を使わない透明のマウスピース（アライナー）を⽤いた「インビザライン‧システム」です。

インビザライン‧システムは、３次元コンピュータ画像技術を駆使し、治療開始から終了までの過程の緻密なシミュレーションを⾏います。
そして、その結果に基づき、個々の患者さまの症例に適合する⼀連の「インビザライン‧アライナー」をカスタムメイドします。患者さんは、矯正⻭科医の経過診察のもと、装着するアライナーを交換していくことで、⻭を移動させることができます。

「透明で⽬⽴たない取り外しのできる⻭科矯正システム」（アライン‧テクノロジー社） という⾔葉からもわかるよう、審美性‧衛⽣⾯に⻑けており、⾦属アレルギーでも装着できるのがメリットです。⾃分で取り外せるので⾷⽣活も⻭磨きもフロスも、これまで通りに⾏うことができます。ただし、⼝腔内に異物が ⼊るため違和感には個⼈差があります。 多少なりとも話しにくいことがあります。

上に述べたように、矯正治療の画期的なシステムであることに間違いありませんが、残念ながら、⼝腔内の環境や年齢などにより、すべての⽅に適応できる治療法ではありません。 ご希望の⽅は、まず、⻭科医師にお尋ねください。 費⽤についても、個別にご説明させていただきます。